看取り愛~あなたの子は大切に育てます~
「私は、橘果歩になりたいんです。どんな事があっても、私達の子は大切に育てます」

「ありがとう」

涼太朗は、そっと果歩を抱きしめる。

両親が亡くなって、自分の病気が見つかり、独り寂しく最期を迎えると覚悟をしていたのに。

こんな、幸せな事があるなんて。

とにかく今は病気と立ち向かい、果歩と生まれてくるわが子との時間を少しでも延ばしたい。







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