運命の一夜を越えて
食事が終わると、渉の運転する車で30分ほどの場所にある美術館へ向かった。

この美術館は大きなオブジェや独創的な展示が有名で一度来てみたいと思っていた場所だった。
館内も屋外も、いろいろとアーティスティックなものが並んでいる。
ベンチひとつにしても様々なデザインがあって楽しめる。

私たちはトリックアートの前で記念撮影をしたり、変わった形のベンチに並んで座り、ふざけ合い楽しいひと時を過ごした。

無邪気な彼の笑顔がたくさん見られて、自然と私もうれしくなる。

時間が過ぎるのが今までの人生で一番早く感じた。


この美術館は夜になると展示物がライトアップされて、また違った楽しみがあった。

「寒くない?」
そう言って私が来ているダウンの首元をあげる渉。

近い距離に私の胸が高鳴る。

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