運命の一夜を越えて
今のただひとつの不安は私の体調・・・検査結果だけだ。


「彩」
「・・・」
布団に顔を隠すようにもぐっていた私の元へ来た渉がベッドに腰かけて私を見ている。
「ごはんできた」
「・・・うん」
「食べられそう?」
「・・・うん」
「今日、病院の先生に相談しような」
「うん」
私は渉に背中を支えられながらベッドから体を起こした。

その背中に手をまわして抱きしめる。

渉は私の不安をきっと察していて、何も言わずに抱きしめ返し、背中をさすってくれた。
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