運命の一夜を越えて
衝撃的な事実を知ったばかりなのに。

私の心は決まっていた。

すでに決まっていた。


「だめだ。先生、検査をしてください。」
「いやだ。しない!」
「彩!」
「いやだ」
「わがまま言うな。検査をしろ!」
「わがままじゃない!」
感情的に想いをこんなにぶつけ合うのは初めてだ。

医師や看護師が見ているのも気にせずに私たちは言い合う。

「ご主人」
少しの間私たちの様子を見ていた渡部先生が少し大きな声で話始めた。
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