運命の一夜を越えて
お腹の大きな彩がソファに座っている。

その顔色はあまりよくない。

最近撮影したものだとすぐにわかった。

きっと撮影開始の操作はお義母さんがしてくれたのだろう。

彩は目線でお義母さんがその場から離れるのを追ってから、深呼吸をして話始めた。


最近の彩は話をするたびに呼吸が苦しくなってしまって長くは話せない。
なのに、こんなことをしてくれていたのかと、様々な感情がこみ上げる。

俺は画面に食い入るように近づき耳をこらした。
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