運命の一夜を越えて
「あなたとこの子をのこして逝くことが・・・心残りでなりません。」

そこで俺も涙があふれて、画面の彩がよく見えるように、慌てて涙を拭った。
それも次々に涙があふれてくる。

ごしごしと俺は涙を拭った。

「渉ともっと一緒にいたい。そばにいたい。この子を抱っこしたい。この子の成長が見たい。私、どんどん欲張りになっちゃう・・・。私・・・生きたい・・・。」

彩も涙で声が震えている。

画面の向こうでも涙がぽたぽたあふれるのが分かる。

俺は画面に手を伸ばして、画面ごしの彩の頬に触れた。
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