最後の悪夢

「しんどいなら無理しないでいいよ。息抜きしなよ」



騒がしい空気の中で、凛上の声がやけにはっきり聞こえた。

優しい顔だった。ときめいてしまいそうだった。なんだかなあ、胸が苦しいよ。


凛上はどこにもいそうでいない顔立ちをしている。

入川くんとはまた違った、不思議な雰囲気がある。声のトーン? うん、そうかも。変な落ち着きがある。

これで中学三年生? って感じ。
< 107 / 456 >

この作品をシェア

pagetop