最後の悪夢
そういう反応は期待してしまう。
私は嬉しいと思いながらも、顔に出さないようになるべく、普通の声のトーンで聞いた。
「すごく、迷惑になっても?」
「うん」
「自分が死にかけでも?」
「それは……分からない」
「あははっ、だよね」
分からない、と言った凛上が正しい。良くわかっていた。
凛上は完璧な善人ではないし、それは私も一緒だから、別に最後まで守ってもらおうなんて思っていなかったし。
それでもただ頭をよぎるのは、入川くんのこと。
そんなことを考えていた私は険しい顔をしていたのかもしれない。
そしてそれに、凛上は気づいたのかもしれなかった。