最後の悪夢


ぐるぐると、変な感情が私のなかに渦巻いていた。だけどそれも束の間、



「みさきさん──」



シオンが悲鳴をあげるような形で私の名前を強く呼んだ。


私はなんとなく、その視線の先に──私の背後に──なにかがいるような気がして、咄嗟にシオンの方に逃げようとして。


そうしてまだ理解が追い付かないうちに、今度は、



ガッシャーン!!!!!
< 202 / 456 >

この作品をシェア

pagetop