最後の悪夢

合宿を受ける生徒のことを「特待生」と誰かがふざけて言っていたのを思い出す。これからはそう呼ぶことにしよう。

特待生のための最後の授業は、保健。


健康を祈って、とのことで感染症予防のワクチン接種が無償で行われるのだ。



本当のお医者さんも来ていた。

私達は順番にワクチンを打って、それぞれのホームルーム教室に戻った。私のクラスは私以外に五人いた。


特に仲のいい人はいなかったけど、教室に戻ってみんなが揃ったとき、「一緒に頑張ろう」と言ってくれた男の子がいた。
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