最後の悪夢

「え? あ、はい。そうです」

「旭……さん。学年一位じゃん? なんで受けたのこんな合宿。成績オール5でしょ?」



どうしてそんな嘘が広がっていたんだろう。オール5ならここにいないでしょう。

私は、言うべきか迷ったが、彼には親切にしてもらったから、話すことにした。


「………体育だけ4なので」




また、沈黙。
彼は申し訳ないと思っているんだろうか。

成績優秀な学年一位が体育が苦手、なんて。文武両道のイメージも壊れただろう。私のイメージが壊れる。
< 85 / 456 >

この作品をシェア

pagetop