最後の悪夢



「あの……さっき上るのを手伝ってくれた人……って」

「俺……? に、用?」





一瞬、沈黙があった。




「あ、ああ……! そうだったんですね、ごめんなさい」

「ああ、うん、そう」と、彼もまた戸惑った。

「さっきは手伝ってくれてありがとうございました。助かりました、本当に」



私がお礼を言うと、



「旭(あさひ)、だっけ? 名前」



何故か名前を尋ねられた。
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