最後の悪夢
腕時計を見て時計の針が進んでいくことをただ呆然と、一人で確認するしかなかった。
それで対策でも練っておこうと思って、ずっと妄想していた。
もしここがバレたら屋上から飛び降りないといけないのか、と考えていた。
最悪鬼が入ってきて、みんなが混乱しているどさくさに紛れて、ここを抜け出して。またかくれんぼを続ける、なんてことも考えていた。
辺りが寝息を立て始めて、見張りも眠り始めて。どうみてもみんな気が緩んでいる、今が危ない、とずっと考えていた。
けれど偶然か必然か、奇跡か、
その後鬼がこの隠れ場を見つけることはなかった。
鬼ごっこの終わる時刻。朝が来たのである。本当に奇跡のように思えた。
午前七時が訪れれば、床越しに放送が聞こえてきた。