赤い瞳に今日も溺れる―飢えた漆黒の吸血鬼―
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「ほほぉ。それで予習をしたいと?」

「うん。いきなりだと緊張すると思うから」

「オッケー。任せて」



その週の土曜日。柚季ちゃん家にて。

次は肩から吸血させてみようと思い、彼女に予行演習を頼んだ。


パーカーを脱いで、首周りが空いた服1枚に。

……あれ? なんかボーッとしてる?



「おーい、柚季ちゃん?」

「あぁ、ごめんごめん。いい体してるなぁって見惚れてた。このくびれとか最高」

「っもう! そんなにジロジロ見ないでよ!」



ニヤつく彼女をバシッと叩く。

そういえば、前にも似たようなことがあったな。



「これは夜城くん、血を飲むどころか鼻血出ちゃうね」

「何言ってるの⁉ もういいから早くしてっ!」



はぁ……柚季ちゃん、本当に女子高生なんだよね?
下手したらクラスの男子よりもスケベなんじゃない?

レオさんはこの姿を知っているのだろうか……。
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