素直にさせないで
「今日からお前は俺様の隣だ!!付き合ってるんだからなっ!!」
教室に戻れば、不破の声がクラス中に響き渡り、がっしゃぁあんっ!!と私の隣の席の男の子の机を蹴っ飛ばす・・・。
「うわぁぁん僕の机がぁあ」
泣き始める可愛そうな男の子を容赦なく睨み付け、本領発揮してくる。
「いいか!?コイツの隣を歩くのは、この俺様以外許されねぇ!!命欲しかったら充分注意しろよ!!!」
「ちょっと・・勝手に決めないでよ!!私はあんたの女なんかじゃな…」
「いつまで照れてやがるブス!!この俺様の一生をお前にくれてやるって言ってるだろーが!!!」
「重・・・聞いただけで生きる絶望・・」
「昨日泣いてたよな?俺様が他の女のとこに行くんじゃねぇかってお前は不安で不安でよぉ?」
なんだそのどや顔・・・ガチめにやめて。
その勘違いポジティブシンキング・・・
「きゃぁっ…ららちゃんそうなの?!」
「ららってばいつの間にそんなに不破くんのことを…!」
「違う・・・断じて違…」←否定も疲れてきた
「いい加減分かれ。お前は、一生この俺様から離れられない運命なんだよ。」
目を細めて顎あげてどや顔で、有無を言わさぬ絶対的威圧感を放つ不破。
運命・・・・?!
私がこのバカと一生離れられない運命だって…!?