契約夫婦のはずが、極上の新婚初夜を教えられました
 それでも大吾さんに抱かれているのは気持ちよくて、また瞼が重くなってしまう。
 
 ……って、ダメダメ。
 
 今日は初出勤日。大吾さんにひとりで行くと申し出たら『どうせ俺も会社に行くんだから、別々に行くのは効率が悪い』と却下されて、一緒に行くことになってしまった。

 大吾さんの今日の出社時刻は十一時。初日から社長と共に重役出勤とか、ありえないんですけど……。

 職場に馴染めるのか、仕事に慣れることができるのか、期待と不安が半分半分。初日の印象によっては人間関係のあり方も変わってくるから緊張感が増すというのに、大吾さんは聞く耳を持たないというか『一緒に行く』の一点張り。

 けれどそのことに対して文句を言ったところで、話が覆らないのも学習済み。だったら『大丈夫だ、大船に乗たつもりで俺に任せておけ』と言ってくれた大吾さんの言葉を信じて、彼についていくしかない。

 深くため息をつきながら、ナイトテーブルの上にある時計を見る。

「六時……」
 
 スマホのアラームは七時にセットしてあったけれど、一時間も早く目が覚めてしまった。


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