契約夫婦のはずが、極上の新婚初夜を教えられました
目を合わせていられなくなって逸らすと、私の顎を捕らえていた社長の指が下唇を意味深になぞる。
「大吾。これからは社長ではなく、そう呼ぶように」
「え? で、でも、そういうわけには──っ」
甘く囁いた唇は、声をあげた私の唇に重なる。それは肩を掴んでいる手の力強さとは裏腹に、触れるだけの優しいキス。
「反論は認めない。二度言わせるか? ならもう一度、その唇を塞ぐまでだ」
「わかりました。呼びます。呼びますから、キスはもうやめてください。大吾……さん」
薄く触れ合わせていた唇を離した彼が、嬉しそうにふっと笑った。二か月前のあの日に見た穏やかな笑顔に似ていて、心臓がドキッと撥ねた。
しかもキスするなんて、何を考えているの?
「社内でキスするなんて、よくないと思います」
「そうか。だったら社外ならいいんだな?」
「そういうことを言っているわけじゃ……」
何を言ってもここは大吾さんの独壇場、勝てるわけがないと口を閉じる。勝手にため息が漏れてしまい、慌てて口を押えた。
「大吾。これからは社長ではなく、そう呼ぶように」
「え? で、でも、そういうわけには──っ」
甘く囁いた唇は、声をあげた私の唇に重なる。それは肩を掴んでいる手の力強さとは裏腹に、触れるだけの優しいキス。
「反論は認めない。二度言わせるか? ならもう一度、その唇を塞ぐまでだ」
「わかりました。呼びます。呼びますから、キスはもうやめてください。大吾……さん」
薄く触れ合わせていた唇を離した彼が、嬉しそうにふっと笑った。二か月前のあの日に見た穏やかな笑顔に似ていて、心臓がドキッと撥ねた。
しかもキスするなんて、何を考えているの?
「社内でキスするなんて、よくないと思います」
「そうか。だったら社外ならいいんだな?」
「そういうことを言っているわけじゃ……」
何を言ってもここは大吾さんの独壇場、勝てるわけがないと口を閉じる。勝手にため息が漏れてしまい、慌てて口を押えた。