一夜の奇跡は真実の愛を灯す～副社長の甘い誘惑に溺れて～

『あ…そうですね』


『一花。桜桃羽さんには、俺なんかより麗央の方が良く見えてるんだから』


絢斗さんが笑う。


もちろん麗央さんは素敵だけど、確かにこの2人は異常なくらいかっこよ過ぎて、別世界にいる人のような気がして来た。


『お2人は素敵過ぎて、一花さんも綺麗だから、私だけがちょっと浮いてるような…』


『そんなことないわ。桜桃羽さんは麗央さんととてもお似合い。とてもチャーミングで、美人で…私なんて自分に全然自信なかったんだけど、絢斗のおかげでいろいろ考え方や見方が変わったの。桜桃羽さんも…麗央さんと一緒にいれば…絶対に大丈夫。全てをプラスに変えていけるわ』


優しく笑う一花さんを見て、桜桃羽も表情が明るくなった。


緊張が溶けたんだろう。


俺が絢斗さんを慕うように、桜桃羽も一花さんと仲良くして欲しいと思った。


『一花さんみたいな素敵な人が自信なかったなんて…信じられないです。もし良かったら、これからもまたいろいろ教えて下さい』


『もちろん。麗央さん、時々、桜桃羽さんをお借りするわね』