一夜の奇跡は真実の愛を灯す~副社長の甘い誘惑に溺れて~
『父を褒めてもらうのは嬉しいけど、俺は…桜桃羽のことをもっと知りたい』


「もっと知りたい…」


この前のセリフが思い出される。


もっと知りたいのは、私の過去?


今の思い?


それとも…


私の…体?


『さあ、食べよう』


次々と料理が運ばれて来る。


やっぱり、フカヒレ、アワビ…


伊勢海老まで。


もう、豪華すぎてびっくりする。


きっと…高級食材ばっかりで、とてつもなく高いんだろうな…


いいのかな、こんなに甘えてしまって。


やっぱり、麗央さんはかなりのお金持ちなんだな…


想像もつかないけど…


でもそれは…私には関係ないこと。


麗央さんがお金持ちでも、そうでなくても、麗央自身には恐ろしく魅力がある。


見た目も中身も。


それだけで、すごいことだよ。


私達は美味しい料理を楽しみながら、お互いの昔の話なんかをした。
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