センチメンタルナイト【完】
体内にアルコールが残っていても案外覚えているものだった。
それだけ過激な行為だったという見解もできるけど。

友人の結婚式の翌朝、目を覚ました私はいつもと違う天井を見つめたまま、一瞬昨夜の出来事が夢だったのかなんて考えてしまったが、下半身に残る気怠さや痛みが現実であることをきちんと証明していた。
閉められたままのカーテンの向こうから軽快なBGMや弁舌さわやかなアナウンス、それとピストルの音なんかが聴こえてくる。

そういえば今は小学校の運動会シーズンだったりするのか。
小学生の頃は心身ともにまだ清らかだったなぁ、そんなことをぼんやりと考えてしまう。
元々二次会で帰りも遅くなるつもりだったから、今日は特別予定をいれてない。もう少し寝ていてもバチは当たらないかな。
あ、でもここ自宅じゃないんだった。

上半身を起こすと胸元までかかっていたタオルケットがずりおち、露わになった乳房にいくつもの赤い点がついてるのを発見して心が痛んだ。
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