政略結婚から始まる蜜愛夫婦~俺様御曹司は許嫁への一途な愛を惜しまない~
「大騒ぎって失礼な。……だけど、まぁ……凛々子の言う通り、想像しただけで面白くないな」

 零士君がムスッとした顔で言うものだから、思わず笑ってしまった。

「笑うことないだろ? それよりも凛々子は、そんな未来のことまで考えているんだな。まだ子供も生まれていないっていうのに」

 仕返しとばかりにからかい口調で言う零士君。

「それじゃ凛々子のご希望に答えて、今から子供を作ろうか」

「え? きゃっ」

 あっという間に組み敷かれてしまう。零士君は私を見下ろしたままにっこり微笑んだ。

「凛々子から誘ってきたんだからな」

「そんなつもりはっ……」

「今さら無理はナシ」

 零士君は器用にプチプチとボタンを外しながら、私にキスを落とす。

 弱いところを責められ、甘い愛撫が繰り返されると抗うことなどできなくなる。

 そして行為の途中、零士君はふと呟いた。

「きっと女の子なら凛々子に似て、可愛いだろうな」

「それを言ったら男の子なら零士君に似て、絶対にかっこよくなるよ。……でも、どっちが生まれても可愛いよね」

 大好きな人との間に授かる命だもの。男の子でも女の子でも宝物だ。
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