涙 〜キャバ嬢×ホスト〜【完結】


「遊姫!どうしたんだよ。」


「アタシにだって、飲みたい時くらいあるの。」


「別に、ドンペリじゃなくたって……」




リョウマくんの言葉を無視して、アタシはさらに酒を身体に流し込んだ。




このまま…時が止まればいいと思った。

でも、時間は金では買えない。

止まることを知らない。



「もう1本っ!」


「だめ!本当やめろって!」


「何でよ!別にいいじゃん。」


「ふざけんなよ。」


「何?」


「お前がそんな金使う必要ない!!」


「……っ。」



涙をこらえるのに必死だった。

優しくなんか…しないでよ。

優しくなんか…




あなたを忘れられなくなる。

決意が揺らぎそうになるじゃないっ!




< 75 / 87 >

この作品をシェア

pagetop