涙 〜キャバ嬢×ホスト〜【完結】
「遊姫!どうしたんだよ。」
「アタシにだって、飲みたい時くらいあるの。」
「別に、ドンペリじゃなくたって……」
リョウマくんの言葉を無視して、アタシはさらに酒を身体に流し込んだ。
このまま…時が止まればいいと思った。
でも、時間は金では買えない。
止まることを知らない。
「もう1本っ!」
「だめ!本当やめろって!」
「何でよ!別にいいじゃん。」
「ふざけんなよ。」
「何?」
「お前がそんな金使う必要ない!!」
「……っ。」
涙をこらえるのに必死だった。
優しくなんか…しないでよ。
優しくなんか…
あなたを忘れられなくなる。
決意が揺らぎそうになるじゃないっ!