涙 〜キャバ嬢×ホスト〜【完結】


「ホストならね、ホストらしくしなさいよ!
客の言う事聞きなさいよ!」


「バカやろう…」



アタシは涙をこらえるのに必死で強がった言葉を発することしかできなかった。


例え彼を傷つけるとしても…それしかできない。




「お前なぁ…今はもう、遊姫のこと」


「聞きたくない!もういい。」


「遊姫のこと、客だなんて思ってねぇよ!」


「嘘、いいの。アタシは客だからさ。ありがと。」


「遊姫だって分かってんだろ!俺の気持ちに!」



最近はね。

本当に優しいあなたが、大好きで大好きで…仕方なかったんだ。

でも…もう一緒には居られないんだよ。



夢の終わり。

それは

現実の始まりだから。




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