【改訂版】新まりなの日記

【再婚したい…】

10月9日・晴れ

アタシがゲシュクしている友人のダンナのおじ夫婦の家のご家族は、ダンナのおじ夫婦とダンナのいとこで、別宮町にある看護専門学校に通うまさみさん(21歳)と友人夫婦とアタシの6人である。

まさみさんは、看護専門学校で正看護師をめざして勉強中…

友人のダンナは、地銀の地域経済振興部の部次長で年収も超高額である。

友人は、専業主婦で通している…

アタシは、資格も特技もない…

就職しても、すぐに職場放棄する…

やさぐれ女として生きるしか方法がない…

せやけど、やっぱ友人のダンナの家の人たちがうらやましいと思う…

アタシは、松本町のスナックで夜7時から翌朝5時まで夜通し働く。

仕事が終われば、新町商店街にある早朝喫茶で時間を過ごしてから家に帰る…

毎日、そんな繰り返しである。

アタシが帰宅した時は、いつも朝食時であった…

ちゃぶ台の上に、白ごはんとむぎみそのみそしると厚焼きたまごとアジのひらきときんぴらごぼうが置かれている。

食卓に、おじ夫婦とまさみさんが座っていた。

友人のダンナがみそしるを、友人がごはんをそれぞれついだあと、家族に食事を差し出した。

その時に、アタシが帰って来た。

友人はアタシに優しく『一緒に朝ごはんを食べましょう。』と言うた。

けれど、アタシはひねた顔でこう言い返した。

「いらんわ!!」
「いらんわって?」
「アタシの食べる分がないけん、いらんと言うとんよ!!」

そしてアタシは、家を飛び出した。

家を飛び出したアタシは、旭町の通りにあるサークルK(コンビニ)に行った。

225円の沢の鶴の1・5合のワンカップ酒と亀田の柿の種のあられだけのお菓子と激辛のガーリックのフライドチキンをこうて、駐車場の隅っこにあるベンチに座って、お酒をのみながらメンソールをくゆらせた。

そんなとき『アタシはやさぐれ女だからなにをやってもアカンのよ…』とつぶやいた。

アタシ…

きたところを間違えたみたい…

そんなことを思いながら、アタシは泣きじゃくった…

今のゲシュクから出て、部屋借りようか…

それとも、ゼニ回りのええ男を逆ナンして、逆ナンした男をダンナにする…

それとも、泉州岸和田にいる姐さん(スナックのママ)のところへ行こうか…

これ以上、長居することはできん…

はよなんとかしないと…
< 123 / 221 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop