【改訂版】新まりなの日記

【一生一度の買い物】

4月23日・晴れ

アタシは、夕べホステスのちーちゃんから『高麗町に来年2018年夏に完成予定の分譲マンションを買うてみたら…』と言われたので、思いきってマンションを買うことにした。

分譲マンションは、東京に本社がある大手の不動産会社が売り出している18階建てのビルディングであった。

全戸南向けで、JR鹿児島中央駅の新幹線口まで歩いて10分…

中心部へのアクセスも良好である。

居ても立ってもいられずにウズウズとしていたアタシは、分譲マンションの販売ショールームへ行った。

この時、アタシの貯蓄は6000万円あった。

部屋が買えるうちに買っておこう…

アタシは、ソッケツで部屋を購入した。

ひとつは、一番上の階の18階の4LDKの部屋・分譲価格2600万円を現金一括払いでこうた。

最初にこうた部屋は、アタシの家である。

さらに、11階にある4LDKの部屋を追加で購入した。

11階の二つの部屋は、家賃収入を得る目的でこうた。

ふた部屋のうち、ひと部屋分の支払い額が不足したので、残り分の1800万円を銀行から借り入れた。

アタシの貯蓄は、この時点でスッカラカンになった。

けど、後悔なんぞしてへんねん…

その日の夜、アタシは分譲マンションを買ったことをちーちゃんに話した。

この時、ちーちゃんは『本当にそれで大丈夫なの?』と言いにくい声で言うた。

…と言うことは

…もしかしたら

…ううん、そんなことはあらへんねん…

アタシは、何度も繰り返してつぶやいた。
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