【改訂版】新まりなの日記

【また、がんばらないと…】

4月24日・晴れ

分譲マンションの部屋を3つこうたので、貯蓄はスッカラカンになった。

それと同時に、最初に購入した4LDKの部屋を担保にしてローンを組んだ1600万円を返済せなアカン…

このため、マスターが経営しているコンパニオン派遣会社とデリヘル店とかけもちして、おカネをかせぐことにした。

この日の夕方、アタシは指宿温泉へコンパニオンの派遣で行った。

派遣先の高級旅館に福岡の貿易会社の社長さんと地元の鉱山と油田の採掘権と遠洋漁業の操業権のリース会社の社長さんが来ていた。

ふたりは、新規の取引の契約を獲得するために、アタシを利用した。

そう言ったパターンは、越前の芦原温泉の時やその前の長州の湯田温泉の時もあった…

それでも、アタシはカネのために引き受けた。

旅館の大広間にて…

ふたりは、こんな会話をしていた。

「社長さん、この前の新規契約の一件、そろそろご返事をしてくりやんせ(してください)。」
「そげんこつ言うても…」
「どげんしても、無理とか(無理ですか)?」

貿易会社の社長さんは、新規取引の契約を結ぼうかどうかと悩んでいた。

この時、リース会社の社長さんはやらしい声で言うた。

「そんほうは、困ったとね(それは困りましたね)…社長さん、話を知っとるか(知っていますか)?」
「話って?」
「この旅館に、今日カゴンマ(鹿児島)のコンパニオン派遣会社から、新人のコンパニオンさんがお越しになられるのですよ…社長さん、あんさー(あなた)の好みは40歳以上の美魔女さんがお好きだと聞いたので、とっておきのヨカオコジョ(かわいいコ)を用意しました…40過ぎの、入りたてのピチピチのヨカオコジョで…ご納得の行くコンパニオンさんだとよ…逃がした魚が大きかったと嘆いても、あとのまつり…どげんですか?」

それを聞いた貿易会社の社長さんは、契約書に承認印をついた。

それから1時間後に、大広間で宴会がひらかれた。

アタシは、貿易会社の社長さんのおしゃくの相手をした。

宴が盛り上がった時であった。

リース会社の社長さんが野球権踊りがしたいとアタシに言うたけん、アタシは野球権踊りの相手をした。

この時、アタシは衣服をいつもより多めに着ていた。

せやけど、全部負けた。

アタシは、生身の姿をさらされた。

しかし、64万円の収入を得ることができた。

(コンパニオンと野球権踊りをした場合、男性が勝って、負けたコンパニオンさんが1着ずつ脱ぐ…1着ごとに値段が設定されている…欲に負けて、おカネが払えないと言うトラブルも多かった。)
< 203 / 221 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop