世界一の宝物
「すみませんっ、遅くなりました。」

眉を下げて申し訳なさそうにしながら座る

「いえいえ、お怪我はありませんでしたか」
松山さんが無機質な瞳を向ける

感情が読みづらいな

森野さんもこちらを向いている。

「いえいえ!大丈夫でしたよ、ご心配を
おかけしてすみませんでした。」

2人は「いえ。」と言うが、それよりだ。

「あの、先程のお話の続き、お聞きしても
よろしいですが?」
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