七色の魔法使い#6~凛とした花に想いを~
「久しぶりにフォルトゥナに来るな……」

凛兄は、フォルトゥナに来るなりそう呟いた。凛兄の姿を見て、僕とアイビー以外の皆は驚いた顔を見せる。

「……あ、そうか。お前らと会うのは初めてだったな……俺は、凛都(りんと)。冬都(ふゆと)の兄だ」

凛兄は、自己紹介をして微笑むと頭を下げた。皆は、それぞれ凛兄に自己紹介をする。

自己紹介が終わった後、アイビーの方を向いた。

「……なぁ、アイビー。この状況、いつまで続くんだ?冬都にあげた封印の髪留めが割られた。もうそろそろなんじゃねぇか?」

「……そうですね……僕は何とも言えないけど、封印が弱まってたから髪留めが割れたんだろうね……そう考えると……」

「お前ら、何の話をしてんの?」

ノートに小説を書いてた輝一(きいち)の手が止まる。輝一が小説を書いてるところを見てた輝一の双子の弟の大智(だいち)は、無言でアイビーの方を見た。

「……そろそろ皆さんにもお話します……と言いたいのですが、このことは凛都の方が詳しいです。説明、頼んでも良いですか?……元側近の凛都様?」

「……どういうこと?」

凛兄は「それは、前世での話だ」と微笑む。

「俺には、前世の記憶がある。俺は昔、フォルトゥナでユキヤ様という方に仕えていたんだ」
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