姉のカレシの、闇に溺れて
チラッと検査薬に目を向ける。
――反応は出ていない。
その後、5分。10分。30分。
待てども待てども反応が出ることはなかった。
安心してトイレの地べたに座り込む。
良かった……
本当に良かった。
生理が来てないと分かって数日、本当に怖かった………
ホッ、と深呼吸をする私とは反対に、悠一さんは「ちっ」と舌打ちをし検査薬を睨んでいる。
……検査をする為にホテルに連れ込まれたんだ。もう、ここに用はない。
早く帰ってお姉ちゃんを別れるように説得させなきゃ…………嘘でもなんでもイイから、悠一さんのあることないこと話して分からせなきゃ。
「…………じゃ、帰―――『で、誰とヤッたって?』
悠一さんは私がついた嘘を蒸し返すと、詰め寄るように聞いてきた。
そうだった………
私、悠一さんじゃない誰かとシたって嘘吐いたんだった……