君の想いは僕のもの。



「その愛が重すぎて、有季に会う度、高級品のプレゼントと100本の赤い薔薇と婚姻届を白のタキシードを着て持ってくるっていう……」



そうだ。裕也は、普通にアホなのだ。きっと頭のネジが足りていない。



「は!?今、まさにその格好で来てるかもってこと……!?」



莉華が結構大きい声でそう言った。



「おい。莉華。うるさい」



そう言って登場したのはせいちゃん。



「まあ、さっきのに付け足すと、あいつアイドルだろ?スキャンダル的なのもあんだよ」



「へえ〜……。有季も大変ね」



「まあね……あはは…」



「それより、月は大丈夫なの?春花といるって言ってたよね?」



せいちゃんがとても心配そうな声でそう聞いてくる。



「うん……けど無事なのかは……わかんない……」



せいちゃんがそんな反応をするからわたしまで不安になってきてしまった。



「ねえ、みんな……これ、みて……」



奏ちゃんが見せてくれたスマホの画面を見ると、そこにはうちの学校で白のタキシードを着て100本の赤い薔薇を持っている裕也が載っていた。



「ひゃああああ!」
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