君の想いは僕のもの。




「ごめんね?」



せいちゃんがやりすぎたという言葉を付け足して謝ってくれた。



「夜ご飯作るの手伝ってくれたらいいよ?」



「喜んでお手伝いさせていただきます!」



「よし!今日の夜ご飯はビーフシチューにしよう!」



「おーー。俺と月が好きなやつだ」



わたしたちは基本的にどちらかの家で夜ご飯を食べている。お互いの両親が仕事で家にいないことが多いからだ。



せいちゃんは、料理が出来ないので私が作って、それをわたしとせいちゃんと月の3人で食べている。もうほとんど一緒に住んでるみたいな感じ。



「確かせいちゃんの家に人参とデミグラスあったよね?」



「あるよ」



「じゃあ、早く帰ってご飯作ろう!」



そう言って、わたしは家に向かって走り出した。
< 23 / 318 >

この作品をシェア

pagetop