君の想いは僕のもの。



“ガチャ”



「ただいま〜」
「お邪魔しまーす」



「どーぞどーぞお入り下さいな」



家に着いた途端、せいちゃんがわたしの朝の抜け殻を片付け始める。これは、せいちゃんの仕事みたいになっている。



「ゆーき?服は、裏返ししたまま置いておかないでね〜?」



「う。ごめんなさい……」



せいちゃんは、料理以外何も出来ないわたしの代わりに、洗濯物や、片付けをしてくれる事が多い。



「せいちゃん、いつもありがと!」



「どういたしまして」



せいちゃんがお洗濯してる間ぐうたらしてたらあっという間にご飯を作らなければいけない時間になっていた。



「せいちゃん、夜ご飯作り始めるから着替えてきて!」



「はーいはい。ついでに人参とか持ってくるね〜」



せいちゃんは、回りをよく見て動けるとても気の利く人だ。



「うん!ありがと!」



さてと、わたしも着替えてお料理を始めよう!もうちょっとで月も帰ってくるし急がないと!
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