君の想いは僕のもの。
「しょうがないわね。少し手伝ってあげる」
そう言って、わたしの机から資料を少し持って行ってくれた。
黒薔薇姫って呼ばれるくらいだから見た目は少しキツめだけどほんとはすごく優しいんだよね、莉華は。
「ありがとっ!」
「はいはい」
みんなに手伝ってもらいながらも何とか仕事を終わらせられた。
時計を見ると、もう夜中の2時になるところだった。
「莉華〜、お風呂ってどうするの?」
「シャワー室使っていいって」
「じゃあ、はやくいこ〜!?」
そう言って、わたしはシャワー室へとダッシュした。
「そんなに急がなくても……!」
莉華がそんなことを言っていたとは知らずに、わたしはただひたすら走り続けた。
なぜなら、はやく昨日あったことを莉華から聞きたいからだ。
「莉華、はやく!おそいよ!」