君の想いは僕のもの。
「えー。おれは皆に見せびらかしたいけどな〜有季とハグしてるとこ」
「み、見せびらかすって……!」
そんなことを話していたらあっという間に花火が終わってしまった。
年に1.2回しか見られない打上花火だが、いつもよりも綺麗に見えた。
「よし、後ちょっとだし頑張っちゃおうかな〜」
わたしは、改めて気合いを入れ直した。
「姉ちゃん、すげえ眠そうだけど」
「あ、バレた?」
実はすごくすごーく眠たい。一日中机に向かってると、どうしても眠たくなってしまう。
「ゆーに。頑張ろっか、行くよ」
「はぁ〜い」
せいちゃんに腕をつかまれて机まで連れていかれた。
「ねえ、莉華。これのどこがちょっとなの?」
「文句言わないでやりなさいよ〜」
「だって、量おかしくない…?って、莉華もう終わるじゃん!」