君の想いは僕のもの。



(ありがとう?どうして?)



せいちゃんは、少し驚いた顔をしてたけど、その後せいちゃんから手を繋いでくれた。しかも、恋人繋ぎ。



「手、うれしい……です……」



「うん。俺も」



そう言った後に、せいちゃんがさっき買っていた串焼きをわたしの前に差し出してきた。



「ほら、有季。あーーん」



「ええ!」



「ほら、早く食べないと」



また、意地悪な顔をするせいちゃん。



「うう。た、たべます……」



そう言って、わたしは串焼きを勢いよく食べた。



「あ。有季、こっち見て?」



せいちゃんにそう言われて、その方向をむくと、いきなり口の横を触られた。



「よし、取れた。ついてたよ」



どうやら、口に着いていたソースをとってくれたみたい。



「有季は、かわいいね」



またまた、子犬のような可愛い顔でわたしに可愛いなどと言ってくる。



「あ、そうだ!神社でお願いごとしてこなきゃ!」



はずかしくなって、わたしはとっさに話題を変えた。
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