吐息
飛鳥さん。
彼はお店で、真咲さんの次に偉い人。
そして……。
ーー私が密かに想いを寄せる人。
好きになった理由なんて、本当に些細なこと。
『初めての相手』が『彼』だったから。
真咲さんに拾われて、デリヘルで働くことになった1ヶ月前。
経験のない私を抱いたのは、真咲さんの右腕である飛鳥さんだった。
緊張で震える私に、彼は微笑み囁いた。
怖がらないで。
大丈夫だから。
ほらーー。
そう言って差し伸べる手に、私はおそるおそる重ね合わせた。