吐息



ーー……。



数刻後、私は飛鳥さんと歩いていた。


彼は平然とした表情で、隣にいる。


さきほど、飛鳥さんはあっという間に男の人を倒した。


それはもう目にも止まらぬ速さで。


「あの……助けてくれて、ありがとうございます」

「べつに、たまたま振り返ったら、遠くで絡まれてるの見えたから」

「そ、そうなんですか」

「うん」


沈黙が流れる。

私は、気まずくなって、無理やり話を切り出した。



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