吐息
思うように言葉を発せられない。
なに……これ。
さらに、ベッドの柵で両腕を紐でつながれていた。
頭がもうろうとして、すぐに状況を飲み込めない。
「……っ」
あたりの景色からして、どうやらホテルの一室らしい。
……なんで、こんなところに……だれかいないの?
なんとか声を出そうとした。
「ふ……フ……ぅ、ぁ」
さいわい猿ぐつわの締めがあまいため、かすかに声はだせそうだ。
ドアに向かって、精一杯の声を上げる。