吐息



思うように言葉を発せられない。


なに……これ。


さらに、ベッドの柵で両腕を紐でつながれていた。


頭がもうろうとして、すぐに状況を飲み込めない。


「……っ」


あたりの景色からして、どうやらホテルの一室らしい。


……なんで、こんなところに……だれかいないの?


なんとか声を出そうとした。


「ふ……フ……ぅ、ぁ」


さいわい猿ぐつわの締めがあまいため、かすかに声はだせそうだ。

ドアに向かって、精一杯の声を上げる。


< 77 / 176 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop