吐息
静まり返った部屋。
唯一灯ったルームライトひとつが、あたりをぼんやりと照らしている。
いるのは私だけ。
深夜1時過ぎ。
数分前、満足した浅田さんは帰っていった。
「また、指名するからね」
そう言い残して。
しわくちゃのシーツの上に投げ出したままの私は裸で、ただ虚な視線をただよわせる。
薄汚く見えるくすんだ天井。
いや、汚く見えるのは私の心が荒んでいるから。
高級ホテルの一室で、どこのだれだかわからない男に抱かれたあとの私の心情はいつも同じ。