マネキン少女
店員さんを呼んで、お互い注文をする。


すぐにドリンクバーを取りに行き、冷たいジュースで喉を潤しながら話し込んだ。


「なんか、こういう所久しぶり!」
「俺も!てか、ぶっちゃげ昔にちょっと行った事が有るくらいだしなぁ……」


そんなに、外食をして居ないのだろうか。


「外食とかやたらとワクワクしちゃうんだよね!!」
「やっぱり、るるちゃんは子供だなぁー!」
「て、私等同じ年だし……」


ついこの間まで、大人っぽいと言われる事が嫌だったけど、子供扱いされると微妙な気分になってしまう。


今はそうなっちゃうくらい、早く大人になりたい。


「あ!!」
「どうしたの!?」
「お子様ランチ頼むの忘れてたぁぁ……」
「本気?」
「ごめんなさい!普通のメニューが良い!」
「だよねえ!」


くだらない会話に花を咲かせているうちに、サラダが運ばれて来て口に運ぶ。


ヒロと一緒に食事を出来る事が嬉しくて堪らない。


「美味しいね!」
「うん!めちゃくちゃうめえ!給食とは全然違うわ!!」


給食と味を比較するなんて、どういう事なのだろうか。


「ねえ、ヒロ……」
「ん?!」
「昨日は夜ご飯何食べた?」

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