マネキン少女
「また……。仲良くして貰えるかな……?」
「当たり前だよ!!」


ただのすれ違いだったんだよね。


こうやって、しっかりと話し合う事が出来て良かったと本気で思う。


ユリカと、昔の思い出話に花を咲かせながら歩いていると、別れる道に辿り着いた。


「じゃあ、バイバイ!!」
「うん、バイバイ……!あっ!!」
「どうしたの?」
「家帰ったら、連絡しても良いかな?」


そういや、ユリカはメッセージのやり取りが、好きだったっけ。


「いいよ!」
「ありがとう!じゃあ、家帰ったら、メッセージ送るね!!」


そう言うと、お互いが別な方向に向かって歩き出す。


家に帰るとやる事を済ませた後は、ユリカとメッセージのやり取りをした。


何回も謝るユリカに気にしていない事を伝える。


ただ、ユリカと仲直りした事実を何故かりん達に伝える事の出来ない、私が居た。


でも、伝えなくても喋るようになった私達に気付くだろう。


この日は眠りにつくまで、ユリカとメッセージを交わした。


♢♢♢
朝起きると、寝落ちしていた自分に気付く。


急いで準備をすると制服に着替え、学校に向かった。


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