マネキン少女
見たくないのに、ユリカとユウヤのやり取りから目が離せない。


ユウヤに貰ったスクショを見ていると、私はユリカに嫌われている事が明らかで悲しくなってしまう。


ユリカの事が好きだった。
ユリカの事を信用していた。


なのに__


『るるちゃんは欲求不満だから、ユウヤがどうにかしてあげて!』
『るるちゃんは、誰でも良いみたい!』


なんて、酷い言われようで正直滅入る。


私はユリカに嫌われているのだろうか。


『私、ユリカに何かしたかな?』
『それは、分からない。でも、友達ならこんな事しないだろ!』


ユウヤはまともな事を言ってるのに、それすら頭に入らない。


ユリカは友達ではない?


『本当の事を教えてくれてありがとう!』
『いーよ!るるちゃんはちゃんとした友達を選ぶんだよ!』


ちゃんとした友達ってなんだろう。
ユリカに嫌われてしまった理由はなんだろう。


考えて、考えた挙げ句凹んでしまってそこから脱失出来ないくらい落ち込んでしまっている。


『ねえ、ユリカが私を嫌う理由分かる?』


直せるなら直して、ちゃんとした友情関係になりたいとおもったんだ。


『分かんねえ!!』
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