秘密の子育てだったのに、極上御曹司の溺愛から逃れられない
「そういえば、恵麻ちゃんは今いくつ?」

 食事を進めていたなかで、相良さんがふとして恵麻に問いかけた。その質問に、私は思わずドキッとする。

「さんさい。にがつでよんさいになるの」

 恵麻が、フォークを持っていない左手で三本指を立てる。その答えを聞いた相良さんは、「もうすぐ四歳か……」と一瞬思考を巡らせるように表情を険しくした。

 止まる彼の手に、私の心臓が急激に仕事を速める。

 なにか話を逸らさなければと思いながらも、喉が塞がれたような心地になりうまく声が出なかった。

 すると、突然恵麻が私の服を引っ張る。

「ママ、きょうはどこにとまるの?」

「えっと……」

 私がすぐに答えられず言い淀んでいると、こちらを見つめていた相良さんと目が合った。
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