偏にきみと白い春
◇
「すっごいよ、綾乃。再出場の以来が止まらないって!今までこんなことになったことない!」
この間のライブ主催者からかかってきた電話を終えると、領がケータイを片手にそう言った。
私たちはまだ、あの時の興奮がおさまらないでいるけれど。
聞いてくれていた人たちも同じ思いだと思うと、ますます心が熱くなってくる。領の目も信じられないくらいまるくなっているし。
「だってすごかった、あんな歓声あびたの初めて」
浩平がそう言えば。
「ウチも超びびったつーの。つーか、ウチらも自分自身で一番達成感あったしな」
怜もそう言う。
「私も……人生で1番、楽しかったかも」
私がそう言えば。
「俺も!ライブのたびに毎回、人生で1番を更新してくんだよ!」
領もそう言って笑う。
そういえば、領がライブの前に円陣で言っていたな。 『楽しんで』と。
ステージの上で、誰よりも1番いい景色を見させてもらった。だからこそ、楽しいという思いが強く残っていて。それをメンバーや観客に共有できたことが、何より嬉しいんだ。
そして、あのライブ以来、私達の絆はずっと深まった気がした。
「すっごいよ、綾乃。再出場の以来が止まらないって!今までこんなことになったことない!」
この間のライブ主催者からかかってきた電話を終えると、領がケータイを片手にそう言った。
私たちはまだ、あの時の興奮がおさまらないでいるけれど。
聞いてくれていた人たちも同じ思いだと思うと、ますます心が熱くなってくる。領の目も信じられないくらいまるくなっているし。
「だってすごかった、あんな歓声あびたの初めて」
浩平がそう言えば。
「ウチも超びびったつーの。つーか、ウチらも自分自身で一番達成感あったしな」
怜もそう言う。
「私も……人生で1番、楽しかったかも」
私がそう言えば。
「俺も!ライブのたびに毎回、人生で1番を更新してくんだよ!」
領もそう言って笑う。
そういえば、領がライブの前に円陣で言っていたな。 『楽しんで』と。
ステージの上で、誰よりも1番いい景色を見させてもらった。だからこそ、楽しいという思いが強く残っていて。それをメンバーや観客に共有できたことが、何より嬉しいんだ。
そして、あのライブ以来、私達の絆はずっと深まった気がした。