初恋交響楽
わたしは、本当にどうしたいのだろうか?

大国くんと離婚したいと思っていたはずなのに…野田さんに言われたいろいろなことが気になって、今は離婚をやめた方がいいんじゃないかと思っている。

「西尾さん?」

「えっ?」

大国くんに呼ばれて返事をすると、
「どこか具合が悪いの?

全然食べていないみたいなんだけど」
と、大国くんは心配そうに声をかけてきた。

「えっ…ああ、どこも悪くないよ?

美味しそうに食べているなと思って見ていただけだから」

わたしは返事をすると、コンソメスープを口に入れた。

「そう…なら、いいんだけど。

体調が悪いようだったら無理しなくていいからね?」

「うん、ありがとう…」

やっぱり、大国くんは優しい人だな…と、わたしは心の中で呟いた。
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