Crush~いつも君を想う~
「ど、どう言う人だったんですか?」

急かすように聞いてくる林太郎さんに、
「声をかける前にこっそりと写真を撮ったんだけど…って、もしかして例の嫌がらせの件に関わってる?」
と、千世ちゃんは目を大きく見開いた。

「ごめん、千世ちゃんに嫌がらせのことを話したの」

何で知っているんだと言う顔をしていた林太郎さんに、私は説明をした。

「ああ、それで…」

私の説明に、林太郎さんは納得してくれたようだった。

「とりあえず、詳しい話を聞かせてくれるかな?」

「うん、わかった」

千世ちゃんを家の中に入らせると、リビングへと足を向かわせた。

キッチンでお茶の用意をすると、千世ちゃんからもらったバームクーヘンをテーブルのうえに出した。
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