Crush~いつも君を想う~
そう言えば、林太郎さんから意見らしい意見を聞いたことがないなと思った。
正式に交際を始めてから日が浅いからと言うのもあるかも知れないし、まだケンカをしたことがないからと言うのもあるかも知れないけど、彼から意見を聞いたことがなかったと思った。
常に私にあわせて、常に私の顔色をうかがっているような気がした。
「今回のお見合いに関しても“先方にはこちらから言っておくから、嫌だったら断ってもいい”と私たちは言ったんですけれど、彼は引き受けたんです。
そしたら、嬉しそうな顔で“彼女と結婚したい”と言ってくれて」
「そうだったんですか…」
「林太郎が心の底から笑って自分の思いを伝えたのは初めてだったからとても嬉しかったんです」
林太郎さんのお母さんはそう言って微笑みかけると、
「林太郎のことをよろしくお願いします」
と、言ったのだった。
正式に交際を始めてから日が浅いからと言うのもあるかも知れないし、まだケンカをしたことがないからと言うのもあるかも知れないけど、彼から意見を聞いたことがなかったと思った。
常に私にあわせて、常に私の顔色をうかがっているような気がした。
「今回のお見合いに関しても“先方にはこちらから言っておくから、嫌だったら断ってもいい”と私たちは言ったんですけれど、彼は引き受けたんです。
そしたら、嬉しそうな顔で“彼女と結婚したい”と言ってくれて」
「そうだったんですか…」
「林太郎が心の底から笑って自分の思いを伝えたのは初めてだったからとても嬉しかったんです」
林太郎さんのお母さんはそう言って微笑みかけると、
「林太郎のことをよろしくお願いします」
と、言ったのだった。