i -アイ-

藍side





「皆に集まってもらったのは、パーティでの報告をしてもらうためなんだけど、どう?」



あたしが色々揉め事起こしちゃったからあれだけど。


何か一つでも見つけたかな。



「特に俺は見つけられなかった。黒木さんは榊を好意的に思ってる。だから、黒木さんも榊を好意的に思わない人間は入れなかったんじゃないかと」


それも一理ある。


でも


「好意的に見せてるだけだとしたら、まだ見透かす力が俺にないって事だ」



うん。そういうこと。

でも協力をしてくれた、その事実がこれから信頼に繋がるんだよ司さん。



「……御庄は居たけどね」


ピクッとあたしは反応をする。
呟いたのは優介さんだ。


そうか、噂を鵜呑みにしていればそうだよな。



「御庄榛人殺害を裏で操っていたのは、噂では亮さんだしね」



ニッと笑えば、三國と暁が眉間に皺を寄せる。



「それに、優介さんのお父様も御庄を好意的に思っていないだろうし」



優介さんはあたしを横目で見て、自分の足元に視線を戻す。



「凄く優秀な人だとは聞いている。けれど、御庄榛人は裏社会と繋がっていたという話もあるだろう?……うちの親は不利益なものを嫌うからね」



「確かに。火のないところに煙は立たないと言うしね」




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