青春の花は素顔に咲く

 あたしは苦笑いを浮かべた。
 人って自分のことは案外見えてないものなのかな。そうならあたしは?

(なんだかよくわからない)

 自分ではまだ頑張らなきゃ、頑張れるって思うけど。
 白銀も同じなのかな。まだ、勉強しなきゃ、仕事しなきゃって。

 人はいつだって自分だけが足りない気がするのかな。

「ねぇ、白銀」
「なんだ、黒野」
「ワークあんま進めれなかった。作るの遅れる。本当にごめん」
「何で謝るんだ?」
「だってあたし、そのために友達なんじゃないの」
「は? オレはお前が勉強教えてくれなくても友達にはなりたかったけど」
「……どこに惹かれるのよ、そんなの。あたしの売りがなくなるじゃな
い。勉強を取ったら」
「本気で言ってるのか?」
「うん」
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