青春の花は素顔に咲く

 まるで、あたしには関係ないと突き放された気分だった。
 所詮あたしは他人だと言われた気がした。
 それは、事実だけどさ。
 あまりにも残酷な事実。

 どうあがいてもあたしは他人にしかなれないんだって。わかってたけど。

「やだよぉ。あたし白銀の傍で、勉強を教えて一緒に卒業したいんだもん……いなくならないでよ」
「黒野……でも」
「あの」

 おずおずと理事長が声を上げた。

 皆が理事長を見る。
 困ったように笑って、理事長は咳払いをした。

「お話し中すまないんだけど」

 また、理事長が咳払いをする。
< 188 / 311 >

この作品をシェア

pagetop